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特注スプロケットを切削加工で製作するメリットとは?

<<スプロケットとは?>>

スプロケットは、鎖(チェーン)やベルトと噛み合って回転運動を伝達する、機械装置において不可欠な歯車状の部品です 。特に電子部品の製造ラインや自動機においては、ワークの搬送や同期運転の精度を左右する極めて重要な役割を担っています

 

動力伝達の要となるスプロケットの基本機能

スプロケットの主な機能は、モーターなどの駆動源からの力をチェーンを介して他の軸へ伝えることにあります。ギヤ(歯車)同士の噛み合いとは異なり、軸間距離が離れている場合でも確実に動力を伝達できる点が特徴です。電子部品の製造現場では、高速かつ正確な位置決めが求められる自動組立機や検査装置の駆動部、あるいはクリーンルーム内の搬送コンベアなどで多用されています

 

標準品(カタログ品)と特注品の違い

通常、多くの装置設計ではミスミ等のメーカーが提供する「標準品(カタログ品)」が検討されます。これらは安価で入手性が良い一方で、歯数やピッチ、軸穴の径、キー溝の仕様、および材質が規格内に限定されるという制約があります

 

これに対して「特注スプロケット」は、以下のようなケースで必要とされます。

 

  • 設計の特殊性
    装置の小型化・省スペース化に伴い、標準規格にはない「極小径」や「極薄」の形状が求められる場合

     

  • 過酷な環境
    腐食防止や耐摩耗性を極限まで高めるため、SUS440CやSKD11といった高硬度材、あるいはスーパーエンプラ等の特殊材質を指定したい場合

     

  • 高精度な同期
    標準的なプレス加工品や鋳造品では許容できない「歪み」や「振れ」を排除し、±0.002mm単位の極めて高い寸法精度や同心度が必要な場合

     

開発段階の試作機や、既存設備の「チョコ停」改善、あるいは海外調達品の納期遅延による代替品製作など、標準品では解決できない課題を打破するために、ゼロからの切削による特注製作が不可欠となっているのです

<<特注スプロケットの製作においてよくある課題>>

電子部品の製造ラインや自動機において、標準品のスプロケットでは対応できないケースが増えています。しかし、特注での製作を外部へ依頼する際、調達担当者の方は多くの技術的・納期的なハードルに直面します。ここでは、特注スプロケット調達における代表的な4つの課題を整理します。

 

特殊な材質(SUS440C、SKD11等)への対応が難しい

電子部品の搬送工程では、高い耐摩耗性や耐食性が求められるため、焼入れを施した高硬度材の指定が一般的です。例えば、硬度HRC55程度のSUS440Cや、HRC58~60に達するSKD11などが多用されます。 しかし、これらの高硬度材や難削材の加工は工具の摩耗が激しく、精密な歯形を安定して削り出すには高度な設備とノウハウが必要です。 一般的な部品加工会社では、材料の入手自体が困難であったり、加工難易度の高さから断られたりすることも珍しくありません。

 

標準品にはない「薄物」「小径」かつ「高精度」な要求

装置の小型化・高性能化に伴い、スプロケットに対しても「より薄く、より小さく」というニーズが加速しています。 特に厚みが1mmを切るような薄物パーツの場合、通常の切削加工では材料の「反り」や「歪み」が発生しやすく、精度を出すことが極めて困難です。 歯形精度の僅かな狂いがチェーンの噛み込みや騒音、摩耗の早期化に直結するため、厳しい公差が求められる現場では、加工先の選定が調達の成否を分ける課題となっています。

 

試作1個や小ロット製作だと納期が数週間かかる

開発段階の試作やラインの突発的な不具合による交換など、特注スプロケットの需要は「今すぐ欲しい」という緊急性を伴うものがほとんどです。 しかし、多くのメーカーでは特注品の製作に数週間から1ヶ月程度のリードタイムを設定しており、スピード感が合いません。 材料の枯渇や短納期での取得が難しい市況も重なり、最短3日といった超短納期での対応を求めるニーズに対して供給が追いついていないのが現状です。

 

<<当社だからこそ可能な特注スプロケット製作>>

小型・薄型のスプロケット製作において、多くの調達担当者が直面する「短納期」「図面欠如」「高精度」という3つの壁を、当社は独自の体制で打破します

 

【最短3日納期】独自の生産管理体制による圧倒的なスピード対応

当社の最大の特徴は、その名称が示す通りの「スピード加工」にあります 。特注仕様のスプロケットであっても、材料の手配から加工完了までを最適化し、最短3日での製品納品を可能としています 。電子部品業界の激しい開発競争において、1日、2日の納期短縮が製品の上市スピードを左右することは少なくありません。「スピード加工センター」というブランドを掲げる当社では、精密部品調達に困っているユーザーに対し、緊急対応サービスとしてこの短納期体制を維持しています

 

【図面化サポート】ポンチ絵や3Dデータからでも製作可能

開発段階の電子部品では、まだ詳細な三面図が完成していないケースも多々あります 。理工電気では、製品アイデアを記したポンチ絵(手書きのスケッチ)や、設計途中の3Dデータからでも作図・加工を開始できる体制を整えています 。お客様から共有いただいたラフな情報を基に、当社の技術者が寸法や精度、加工可否についての具体的な相談に応じます

 

【一貫体制】治具の内製から製作、その他ユニット部品の製作に合わせて対応

高精度な特注スプロケットを製作するには、加工対象を保持するための専用治具が不可欠です。当社では、マシニング、ワイヤー放電、研削にいたるまで、外部に委託することなく社内で完結できる一貫体制を構築しています 。これにより、複雑な形状に対応する特殊治具も自社で迅速に設計・製作でき、高い信頼性と品質を担保しています さらに、単体部品の加工に留まらず、周辺部品を含むユニット全体の対応も可能です 電子部品メーカーの購買担当者様にとっては、発注先を分散させる手間を省き、管理コストの低減とリードタイムの短縮を同時に実現できる大きなメリットとなります

 

SKH-51製切削加工品 -スプロケット-

材質SKH-51
業界電子部品
加工精度±0.01
c_0191-3

<加工におけるポイント>
・スプロケット ワイヤー放電加工  研削加工加工を得意としています。
<用途・機能>
・電子部品の加工工程におけるガイド・治具として使用されるもので、歯車として使用されます。

実際に行った加工事例はこちら

SUS304切削加工品-スプロケット-

材質SUS304
サイズφ60×5
加工精度±0.01
c_0030-3

<加工におけるポイント>
・等ピッチ間隔での穴加工
<用途・機能>
・自動機で使用する端子のピッチ送り用スプロケット

 

>>詳細はこちら

SUS304切削加工品-スプロケット-