高精度直彫り加工でコストダウン・短納期での納品を実現
近年、金型部品などの使用される超硬をはじめとする高硬度材の直彫り加工が増えてきています。
直彫り加工とは、型材に切削加工で直接型彫りする加工法で、磨きレス、放電加工レスとなり、
工程短縮や、複雑化する金型への対応を実現できます。
当社でも、6万回転/分の超精密立形加工機を保有しており、LEDレンズの金型やスマートフォン等に用いられる光学部品や、電子部品などに使用される金型の直彫り加工による磨きレス、放電加工レスに対応をしております。
直彫り加工のメリット
工程短縮が可能
直彫り加工により、成形することで、磨き工程などの2次加工の必要がなくなり、工程短縮に繋がります。人手が必要となる磨き工程を削減することで、全体の生産性向上につながります。
複雑化する金型への対応
近年では、高度化する部品の加工のため、金型も高度化、複雑化が求められております。
直彫り加工では、磨きが難しい部品でも、切削のみで、要求する寸法精度を満たし、鏡面加工まで可能です。
直彫り加工により、複雑化する金型を高精度に、仕上げることが可能です。
直彫り加工を可能にする超精密加工機
加工限界 | 0.08mmの穴径の細穴加工かつ、真円度の高い加工 |
L/Dの限界 | φ0.1mmで1mmの深さの加工を行う、L/D~10の深穴加工 |
当社では、毎分6万回転が可能な設備である芝浦機械のUVM-450Dを保有し、様々な精密加工・超精密加工を行っています。
同設備が必要な理由として、スマートフォンや車載向けのディスプレイ、カメラなど最先端の部品が用いられており、成型のレベルも精密領域に到達しています。そのため、その成型を行う金型は、一段階レベルの高い超精密領域が求められています。
そこで、当社ではこの設備を活用することで、精密加工・超精密加工へと対応領域を広げ、高硬度材の金型部品の直彫り加工に対応しております。
直彫り加工により、精密部品の短納期かつ低コストでのご提供ができる体制を確立しています。
当社が手掛けた直彫り加工事例
製品カテゴリ | 金型パーツ |
材質 | SKD-11 |
サイズ | 20×20×20 |
業界 | 自動車 |
形状 | 特殊形状加工 |
加工精度 | ±0.005 |
こちらは、SKD11に対して直彫り加工を行ってた、成形用金型の加工事例です。本加工品の特長としては、先端部分に角が出る様に形状加工を行っており、サイズは微細レベルながら精密加工を実現している点です。この形状は当社が保有している東芝機械の微細加工機だからこそできた加工です。
当社は、検査体制も拡充しており、当社での材料調達~微細加工~検査~納品までを一貫して対応が可能です。
<<そのほかの直彫り加工事例>>
>>直彫り加工事例①:精密プラスチックモールド金型 加工事例
⇒球面加工、非球面加工を直彫りにて対応
>>直彫り加工事例②:電子部品業界向けガイド・治具-SKD11切削加工品-
⇒先端側面に溝加工を施している(テーパーっぽくなっている)
>>直彫り加工事例③:電子部品向け SKH-11製パンチ
⇒中心部R形状部を直彫りでやっている