超硬ツメ・カッター加工ポイントとは?
超硬加工におけるポイント
超硬というのは、タングステンとコバルトを混ぜ、成形することでできる素材であり、硬度という点で非常に優れた材質と言えます。
具体的には、硬さHRAで80〜94と非常に大きく、硬いとされている焼結金属が68程度であることからいかにこの材料が硬度を持っているか?という点がご理解頂けるかと思います。
つまり、この超硬材というのは、高い硬度が活かせる環境下で使用され、いわゆる摺動性の高い部品の素材として好まれます。※しかし、その分材料単価が高いという点は十分に注意が必要です。
超硬材の使用用途とは?
では、どのような場面で超硬材が用いられるのか?というと、当社で取り扱っているものとしては金型や、ダイ・パンチ・カッターなどの用途が多く、もちいられる業界としては電子部品・半導体と言った業界向けが非常に多くあります。実際の超硬加工事例の一部をご紹介いたします。
超硬材を用いたツメ・カッター事例①
製品カテゴリー | ツメ・カッター |
材質 | SKD11 |
サイズ | 30×20×10 |
業界 | 電子部品・光学系 |
形状 | V溝加工 |
加工精度 | ±0.01 |
電子部品の金型製品というと、まず一つあげられるのが超硬ツメと呼ばれる製品です。電子部品の製作においては、樹脂やセラミックなど、様々な材料の切断が必要となります。当社で手掛ける超硬カッターは、切断対象物が硬い場合や繰り返し切断をするような場合、熱を持った場合に溶けることで刃物にくっ付いてしまう場合などに、既存の刃物の代用品・高機能品として使用されます。
部品単体で見ると、コストが上がる場合はありますが、部品の取り替えを行う工数並びに、交換をする度に購入する必要があるランニングコストまで考えるとトータルコストの低減につながります。
超硬材を用いたツメ・カッター事例②
製品カテゴリー | カッター |
材質 | 超微粒子超硬 |
サイズ | 40.4×20×3.9 |
業界C | コネクタ・半導体 |
形状C | 特殊形状加工 |
加工精度 | ±0.01 |
表面処理 | なし |
こちらは、治具部品・金型部品 スピード加工センターが提供した超硬部品であり、先端部をワイヤー放電加工で7回カットすることで先端部の加工面が非常にきれいに仕上がりました。
当社ではこのような微細な超硬部品の加工を得意としています。
当社の加工サービスの特徴としては、業界の中でも非常に早い短納期でできる点が挙げられ、本加工品であれば、最短納期3日でご発注より納品が可能です。
納品方法としては、宅配便を用いて対応できますので、全国各地のお客様に短納期対応をお約束できます!