ここまで追い込める!PEEK材への切削加工における精度限界!
PEEK材への精密切削加工技術では、当社がこれまでに手がけてきたPEEK材への高精度切削加工に関する事例をご紹介いたします。当社はもともと電子部品業界に向けて、樹脂製の治工具を数多く納品しており、その経験から高い精度要求のある樹脂切削を得意としてきました。
このページでは、PEEK材について材料特性と共に御伝えいたします。
■■ PEEK材の材料特性 ■■
PEEKとは、ポリエーテルエーテルケトン樹脂のことで、耐熱性・耐薬品性に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックです。連続使用温度は最高260℃、優れた耐薬品性、高い難燃性を持つことから、半導体業界・電子部品業界などで治工具部品として数多く仕様されています。
また、他の材料と比較しても、機械的強度も高く、切削加工には適した樹脂材料となるため、精度を追い込む製品の素材としてはぴったりの材質です。
下記ではこれまで当社で加工を行った製品の中でも高い精度要求のあった事例を元に、精度限界についてお伝えいたします。
ここまで追い込める!PEEK材への切削加工における精度限界!
寸法精度 | ±0.02mm |
直角度 | 0.02 |
平行度 | 0.02 |
垂直度 | 0.02 |
当社ではエンジニアリングプラスチックの一つであるPEEK材への切削加工・精密加工を得意としています。
PEEK材の主な使用用途としては、電子部品の製造工程における治工具部品というのがあります。樹脂製品を使う理由としては、軽量であること、一定の耐熱性を有することなどが条件となりますが、PEEK材は材質特性として耐熱性に優れるため、当社にいただく加工依頼の中でもニーズの高い材質といえます。
また、加工性に優れるという材料特性をご紹介した通り、精密加工・微細加工を行う材質としても非常に優れており、当社としては先に挙げたような加工限界までPEEK材への加工が可能となっています。
最近でもPEEK材のお問い合わせをいただくことがあり、電子部品・機械要素品等の業界ではニーズの高い材質と言えます。お困りの案件がありましたら、当社にお問い合わせください。
■ 小ネタ~PEEK材の加工発注で気を付けたいこと~ ■
PEEK材は、インターネット等で検索をしていただくとわかる通り、材質の価格が非常に高いものです。その為、サイズや形状によっては見積もり価格が非常に高くなってしまいます。
当社では、お客様のご要望に合わせ材料ストックを持つことも可能で、1個~数個/ロットでも年間で類似形状のPEEK材の加工品がこれだけ依頼する予定ということをお伝えいただけましたら、材料確保の上、柔軟な価格設定が可能です。
ご依頼をいただく際には、材料コストを加味し、年間ロットをお伝えいただくか、同等材の樹脂への置換もOK等、ご指示いただけましたら、ご希望の価格帯に合う提案をいたします!